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Leather Products: Usage Guidelines and Key Characteristics

革製品の特徴とお取り扱いガイド

HERZの革製品は、植物タンニンで鞣されたナチュラルレザーを使用し、化学的な加工を最小限に抑えて仕立てられています。ひとつひとつが個性を持ち、時間とともに美しく経年変化していくのが魅力です。

革製品を長くご愛用いただくために、以下の点をご確認ください。

1. 素材が持つ個性について

HERZのレザーは、シワや傷、色ムラといった天然の風合いをそのまま残しています。これらは欠点ではなく、本革ならではの証。
製品ごとの個性や高品質を物語る、魅力のひとつです。

トラ模様(Tiger Marks)

Stripes called tigers
革の天然のシワや模様

革はひとつひとつ風合いや色味が異なり、シワや傷、毛穴などが見られることがあります。
これらはすべて本革である証であり、素材が持つ個性です。欠陥ではなく、その革が生きていた証として自然に刻まれたものです。

首まわりや肩、背中など、革が動きやすくシワが出やすい部位には、縞模様のような筋が現れることがあります。

これを「トラ模様(Tiger Marks)」と呼びます。
製品によってはこの模様が大きく目立つ場合もありますが、これは革にヒビが入っているわけではありません。
他の部分と同様にしなやかで、強度にも問題はありません。

 

染み・色ムラについて

同じモデル・同じ色の商品であっても、革の個体差や染料の浸透具合により、色合いに微妙な違いが生じることがあります。

人の肌と同じように、革にも元々の「染み」や「ムラ」が存在します。製品によっては小さな染みや不均一な色味が見られることがあります。

また、HERZでは革の風合いを活かすために染料を軽く施しているため、表面に色ムラが出る場合もあります。

革特有のにおいについて

HERZでは、環境に配慮した植物タンニンなめしの本革を使用しています。
この革は「本革らしい香り」を強く持っているのが特長です。

この香りは、使い込むうちに少しずつ和らいでいきますが、完全に消えることはありません。
本革ならではの自然な香りとしてお楽しみください。


    革の繊維(床面の毛羽立ち)について

     

    HERZの製品は裏地を使用せず、革の自然な裏面(床面)をそのまま活かしています。
    この裏面は、ふわっとした起毛のような質感を持つことが多く、製品によっては初めのうち少し繊維が落ちることがあります。

    しかし、使い続けるうちに自然と馴染み、毛羽立ちも落ち着いていきます。


     

    2. 裏地を使わない——意図的なデザイン選択

    HERZでは、バッグやアクセサリー類に化学繊維の裏地をあえて使用していません。
    そこには明確な理由があります。

    • 素材の誠実さ(Authenticity)
      表も裏も「本物の革」の質感をそのまま楽しめる
    • 通気性と軽さ(Breathability & Weight)
      裏地がないことで軽量かつ通気性が良く、革本来の呼吸を妨げません
    • シンプルで修理しやすい構造(Simplicity & Repairability)
      単一素材のため、将来的なメンテナンスや修理がしやすく、長く使えます

    ※注意:裏地がないことで本革の魅力を最大限に感じていただけますが、繊細なものを収納する際は、インナーポーチやオーガナイザーの併用をおすすめします。

    3. 色移りと衣類への配慮について

    色移りの可能性について:

    植物タンニンによる自然な染色を施しているため、摩擦や湿気などの影響により革の色が衣類に移る可能性があります。
    特に、強くこすれたり、雨や汗などで革が湿った状態では色移りが起こりやすくなります。

    ご使用時の注意点:

    • 明るい色の衣類を着用する際はご注意ください。
    • 雨天時や汗をかきやすいシーンでは特に注意が必要です。
      湿気によって、革からの色移りが起こりやすくなります。

    4. 革の柔らかさと形状の変化について

    自然な柔らかさの変化について:

    革は使い続けるうちに徐々に柔らかくなり、使用する人のクセや使い方に合わせて、形や質感が変化していきます。

      

    ご使用時の注意点:

    • 使い始めには、革が少し硬く感じられる場合がありますが、徐々にしなやかに馴染んでいきます。
    • こうした変化は、革製品が自然に育っていく過程であり、一つひとつの製品に唯一無二の個性を与える要素でもあります。

    5. 伝統的なレザー構造について

    HERZでは、長年培われてきた日本の伝統的な革製品づくりの技術を活かし、機能性・美しさ・素材の正直さを大切に、すべての製品を手作業で仕立てています。

    HERZならではの構造の特長と、その上でご理解いただきたい点をご紹介します。

    シンプルで誠実なつくり

    ご使用時の注意点:

    • 裏地や芯材を使わず、1枚革で仕立てられています。
    • 持ち手・ストラップ・接合部などの負荷がかかる箇所は、強度を高めるために補強されています。
    素材と技術に誠実なディテール

     

    縫製の跡・針穴について

    内側の縫い目などに、小さな針穴が見られることがあります。
    これは手作業で縫製された証であり、不良ではなく製品の個性としてご理解ください。

    成形時のシワについて

    製品を最終工程で表に返す際に、シワが生じることがあります。
    これは手作業で仕上げる革製品において避けられない工程上の特徴であり、使ううちに自然と馴染んでいきます。

     

    小さなへこみ
    (ピンホール跡)について

    製作中にパーツを仮固定するための道具やピンによって、微細な圧痕が残ることがあります。
    これらは使用を重ねることで徐々に目立たなくなっていきます。

     

    F機能的なデザイン要素について
     

    パイピング仕上げの縫い目

    カーブや端の部分には、形を整えるためにパイピング(縁取り)を施していることがあります。

    手作業による組み立てのため、わずかなズレや左右非対称が見られることがあります。

    革の個体差による違い

    革はロットごとに硬さや伸縮性に違いがあり、それにより同じモデルでも形に若干の差異が生じる場合があります。

     

    漉き加工の跡


    接合部の厚みを抑えるために、革の端を薄く削る「漉き(すき)加工」が施されています。

    そのため、エッジ部分に色の濃淡や柔らかさの違いが現れることがありますが、これは手作業による製品ならではの特徴です。


    補強された底面の構造

    多くのバッグでは、底面に補強や折り返し縫製が施され、安定感が保たれています。

    革の厚みによって、わずかな非対称が見られることもありますが、機能性には影響ありません。