レザーケア

TAGLORIA HOUSE LIMITED2025年5月16日
【革製品のための完全ケアガイド】
革製品は、植物タンニンで鞣された天然皮革を使用しており、時を重ねるごとに美しい経年変化を見せてくれます。その風合いを長く楽しむためには、定期的かつ適切なお手入れが欠かせません。 1. 初めて使う前に:プレコンディショニング(事前ケア) なぜ必要なのか: 多くのレザーは人工的なコーティングを施していないため、使い始めの段階では汚れ・乾燥・水染みなどの影響を受けやすい状態です。 最初にケアしておくことで、革の表面に保護膜を作り、変化に強い状態をつくることができます。 ケア方法: 柔らかい布やスポンジを使い、ごく少量の中性レザーコンディショナー(例:ラナパー、ミンクオイル、蜜蝋ベースのクリームなど)を取ります。 革全体に円を描くようにやさしく塗り広げてください。特に、手がよく触れる部分は丁寧にケアすると効果的です。 そのまま自然に浸透させてください。すぐに拭き取らず、革にゆっくり吸収させることが大切です。 ▼ワンポイントアドバイス:まずは底面やフラップの内側など、目立たない部分で試してみてください。植物タンニンなめし革は、塗布により少し色が濃くなるのが一般的です。▼仕上がりの目安:・ほんのりと色味が深まり、自然なツヤが出ます・水への耐性もわずかに向上します 2. 日々のお手入れ:軽いクリーニング なぜ必要なのか: 革の表面に付着したホコリや細かな粒子は、時間とともにツヤを失わせたり、表面を傷つける原因になることがあります。 ケア方法: 柔らかい馬毛ブラシや乾いたマイクロファイバークロスを使って、使用後にホコリをやさしく払います。 頻繁に使うバッグは週に1回程度、縫い目や角の部分に汚れが溜まらないよう拭き取りましょう。 注意:ウェットティッシュやアルコール系スプレー、ベビー用おしりふきなどは使用しないでください。これらには革の仕上げを傷める可能性のある化学成分が含まれています。 3.月1〜2回のお手入れ:オイルケア なぜ必要なのか: 革は自然に乾燥していくため、特に乾燥した気候やエアコンの効いた室内ではひび割れの原因になります。定期的に油分を補うことで、革の柔らかさと美しさを保つことができます。 Steps: ホコリを払う: オイルを塗る前に、必ず革の表面をきれいにしておきます。 オイルまたはコンディショナーを塗る:少量を薄く伸ばすのがポイント。特に曲がりやすい部分(例:持ち手やストラップの付け根など)を中心に。 浸透させる: 日陰の風通しの良い場所で数時間〜一晩置き、自然に浸透させます。 乾拭きで仕上げ:しっかり吸収された後、乾いた柔らかい布で軽く磨くと、自然なツヤが戻ります。...
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TAGLORIA HOUSE LIMITED2025年5月16日
革製品の特徴とお取り扱いガイド
HERZの革製品は、植物タンニンで鞣されたナチュラルレザーを使用し、化学的な加工を最小限に抑えて仕立てられています。ひとつひとつが個性を持ち、時間とともに美しく経年変化していくのが魅力です。革製品を長くご愛用いただくために、以下の点をご確認ください。 1. 素材が持つ個性について HERZのレザーは、シワや傷、色ムラといった天然の風合いをそのまま残しています。これらは欠点ではなく、本革ならではの証。製品ごとの個性や高品質を物語る、魅力のひとつです。 トラ模様(Tiger Marks) 革の天然のシワや模様 革はひとつひとつ風合いや色味が異なり、シワや傷、毛穴などが見られることがあります。これらはすべて本革である証であり、素材が持つ個性です。欠陥ではなく、その革が生きていた証として自然に刻まれたものです。 首まわりや肩、背中など、革が動きやすくシワが出やすい部位には、縞模様のような筋が現れることがあります。これを「トラ模様(Tiger Marks)」と呼びます。製品によってはこの模様が大きく目立つ場合もありますが、これは革にヒビが入っているわけではありません。他の部分と同様にしなやかで、強度にも問題はありません。 染み・色ムラについて 同じモデル・同じ色の商品であっても、革の個体差や染料の浸透具合により、色合いに微妙な違いが生じることがあります。人の肌と同じように、革にも元々の「染み」や「ムラ」が存在します。製品によっては小さな染みや不均一な色味が見られることがあります。また、HERZでは革の風合いを活かすために染料を軽く施しているため、表面に色ムラが出る場合もあります。 革特有のにおいについて HERZでは、環境に配慮した植物タンニンなめしの本革を使用しています。この革は「本革らしい香り」を強く持っているのが特長です。 この香りは、使い込むうちに少しずつ和らいでいきますが、完全に消えることはありません。本革ならではの自然な香りとしてお楽しみください。 革の繊維(床面の毛羽立ち)について HERZの製品は裏地を使用せず、革の自然な裏面(床面)をそのまま活かしています。 この裏面は、ふわっとした起毛のような質感を持つことが多く、製品によっては初めのうち少し繊維が落ちることがあります。 しかし、使い続けるうちに自然と馴染み、毛羽立ちも落ち着いていきます。 2. 裏地を使わない——意図的なデザイン選択 HERZでは、バッグやアクセサリー類に化学繊維の裏地をあえて使用していません。そこには明確な理由があります。 素材の誠実さ(Authenticity):表も裏も「本物の革」の質感をそのまま楽しめる 通気性と軽さ(Breathability & Weight):裏地がないことで軽量かつ通気性が良く、革本来の呼吸を妨げません シンプルで修理しやすい構造(Simplicity...
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